毒親のメンタルブロックを外す


毒親のメンタルブロックを外す

 

あなたは、自分の親が毒親だと

思うことはありますか?

 

以前、40代経営幹部のAさん

から、こんなご相談がありました。

 

(許可を得て、本人が特定できない

ように加工してご紹介します)

 

「うちの親は、普通と思っていた

のですが、数年前、あることが

きっかけで、もしかすると毒親

なんじゃないだろうかと思うこと

がありました。

 

そしてずっと感じていた生きづらさ

を解放していくワークを自分なりに

数年間、続けていきました。

 

結果、劇的に自分の状態が改善して

今は、ネガティブな感情に心を

奪われることは無くなったんです。

 

そこで、メンタルブロックの専門家

岡崎さんに話を聞いてもらいたいし、

意見も聞いてみたいのでセッションを

受けることはできますか?」

とのことでした。

 

もちろんできますよと私は伝え、

実際のセッションではAさんは、

このようなお話をしてくださった

んですね。

 

「子供の頃から、親に手をあげられ

たり、怒鳴られたことは一度も

ありません。

 

ただ、両親2人とも身体が弱く、

病気がちで、そんな中で父親は

仕事をしていました。

 

私は子供の頃より、母親の看病や

世話、家の手伝いをするのが当然

でした。

 

なので、普通の子供のように、親

に甘えることもできず、友達と自由

に遊ぶこともほとんど無く、

 

1人っ子だったので、家事や介護

などに追われていました。

 

私の気持ちは尊重されず、私が

やっている手伝いも認められない、

そんなんじゃダメだと否定されて

いるような感じでした」とのこと。

 

さらにAさんは、自分でやっていた

ワークのことも教えてくれました。

 

「いろいろな心理学などを学んで、

常に親の顔色をうかがって気づかい

ばかりしている。

 

甘えることもできない、自由に遊ぶ

こともできない、自分の気持ち

よりも親を優先しないといけない。

 

どんなに頑張っても報われない

心の中の子供の自分と対話したり、

親に手紙を書くワークなどで、

自分を癒してきました」とのこと。

 

ちなみに私は、Aさんのお話を

聞くだけでいいんですか?

と尋ねてみると、

 

「自分でいろいろやってきて、

だいぶ、生きづらさは改善した

のですが、少し迷いがあります」

とのこと。

 

どんな迷いがあるのですか?

と尋ねてみると、

 

Aさんは、

「私が間違っているんじゃないか、

私が悪いんじゃないかという

迷いがあるんです」と言います。

 

その迷いは、どういう意味ですか?

と聞いてみると、

 

Aさんは、

「頭では、親が生んでくれて、

育ててくれた感謝はあるのですが、

なぜか心では、そう思えなくて・・

 

そんな私は、間違っているんじゃ

ないか、悪いんじゃないかという

迷いです」とのこと。

 

Aさんが言うには、

「子供の時は、親は絶対的な立場で

言うことを聞かないと生きていけ

ないので、当然のように家の手伝い

をしていました。

 

そして私が両親の気持ちに沿わない

ことを言ったり、したりすると

無言の圧力を感じていたんです。

 

両親は、子供の私に、罪悪感を

感じさせて、愛情と引き換えに、

やらせていた感じです。

 

あなた達のせいで、私はこんなに

苦しんでいるんだ、責任をとれ!

という気持ちです」

と怒り口調に。

 

まだ怒りも生きづらさもあります

よね?では、その責任をとれ!と

いう怒りは、自分の身体のどの辺り

に感じますか?と聞くと、

 

「この自分の顔の右上辺りです

かね・・」と指をさすAさん。

 

その顔の右上に、どんなイメージや

感覚がありますか?と聞いてみると、

 

「黒い・・・鉄のような・・

黒い鉄の鎧兜のような感じが

します」とAさん。

 

その黒い鉄の鎧兜は、このまま

持っていた方が良さそうですか?

と聞いてみると、

 

「それがあると、周りから攻撃で

自分を守れるんです。

 

最近は、あまり無いんですけど、

中学ぐらいの時からブチ切れていた

んですよね。

 

学校とかで、蔭でこそこそ私の悪口

を言ったり、イヤなことをさせよう

とすると、怒りが爆発していました。

 

この鎧兜を持っていると、こいつに

なめたことするとヤバいぞと威圧感

を与えられるんで、蔭で悪口を

言われなくて済むんです」

とAさん。

 

そこで私は、

自分を守るために、子供の時に、

そういう反応パターンを持った

んですね。

 

その反応パターンを持った理由が

あったはずなんですけど、どんな

ことがあったのですか?

 

何かから自分を守らないといけな

かったり・・・と聞いていくと、

 

Aさんは、

「どんなに自分の全てを犠牲に

して親に尽くしても、親の不安や

愚痴、わがままを聞き続けても、

全く価値を認めてもらえない、

報われない。

 

お前はダメだと言われて、自分

の存在を否定されている感じが

します。

 

自分が何をしたいとか、自分の

気持ちなんて持ってはいけない、

消さないといけない。

 

自分の存在が無になるような苦しさ

があります」とのこと。

 

その黒い鎧兜は、そんな苦しい自分

を守ろうとしてブチ切れている

のですか?と聞いてみると、

 

「えっと、何というか・・・

私は、看守に見張られて、足に

鎖をつながれてジャラジャラ音が

しながら、

 

奴隷のように、強制的にずっと

働かされて苦しんでいます」

と、Aさんは、つらそうな表情に。

 

Aさんが、黒い鉄の鎧兜で守って

いるのは、もしかしたら、

 

この奴隷のように苦しんでいる

子供の自分なんじゃないですか?

と聞いてみると、

 

「あ、ほんとだ、こんな子供の

自分がいたなんて全く気付いて

いませんでした」とAさん。

 

この子は、このままの状態でいい

ですか?と私が聞いてみると、

 

「よくないです、苦しいです」

とAさん。

 

では、私がサポートするので、

ついてきてくださいね、と言って、

メンタルブロックを解除していき

ました。

 

すると、ある場面からAさんの顔

の表情がパッと明るくなったので、

今、どんな心の変化がありますか?

とお聞きすると、

 

「わぁー、本当に自由です。

今、鎖につながれて奴隷のよう

働かせられていた子供の自分は、

緑豊かな草原を走り回って喜んで

います」

 

とゆっくり深呼吸をしながら教えて

くれたのでした。

 

セッションから、1週間後、

Aさんから、このようなメッセージ

を頂きました。

 

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僕を守ってくれていた鎧兜が

無くなり、とても優しい気持ちで

います。

 

もう自己防衛しなくてもいい

んだよと。

 

そうすると、世の中や人に敵意を

もって見なくても済むように

なりました。

 

でも、無理に人を許容しようとは

しないようにしています。

 

ただでさえ、今まで自分を犠牲に

して人を優先してきたから。

 

嫌なことがあれば嫌、というのは、

自分のために持っておいてあげよう

と思います。

 

一言で言えば、肩の力がぬけて、

優しい気持ちで世の中を見れて

いる感じです。

 

=============

 

さらに1か月後、Aさんから

こんなメッセージを頂きました。

 

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以前は、会社の部下から、否定や

批判の意図を感じた時、心が

ざわつき、その場にいれない感覚

がありました。

 

その感覚が嫌で、それを克服する

ために一生懸命その方法を模索し、

長年、自分と向き合ってきました。

 

今も、他人の否定や批判を感じたら、

心がざわつく反応はおきます。

 

ですが、それが今は嫌じゃない

んです。

 

ざわついているのに安心を感じ

られている、そんな感じ。

 

そのざわつきの先に安心があると

感じることが出来たからだと思い

ます。

 

そして、ここ数年の中の最も大きな

変化は、「正直であること」です。

 

どんな時も正直で素直であることを

意識してきました。

 

そのレベルが数段上がった感じです。

 

以前は、正直でありながらも不安

に襲われると、ありのままで

いれない自分がいました。

 

それが、不安を味方にした感覚が

入ることにより、いついかなる時

も正直でいることが出来るように

なった感覚です。

 

これは、会社役員として、多くの

ストレスを乗り越える上で大きな

力になっています。

 

=============

さらにセッションから2か月後、

Aさんからこんなメッセージ

を頂きました。

 

=============

「不安な気持ちを受け入れる」

ことが出来るようになったこと

から、更に進んで「不安な気持ち

が自分を守ってくれている」という

感覚を感じられるようになりました。

 

たとえば、ストレスがかかった時、

心がドキドキしたとします。

 

前までは、それが嫌だったのですが、

セッション後は、ネガティブな感情

をネガティブな感情として受け入れる

ことが出来ました。

 

そして、今は、ドキドキすることに

より、血流を早め、より多くの酸素

と栄養分を全身に送ってくれて、

そのストレスに対処してくれるて

いるんだと思うと、そのドキドキが

とても心強く感じられています。

 

つまり、マイナスだと思っていた

ものが、実は物凄くプラスのもの

だった、という感じです。

 

この感覚は強い、と思いました。

 

何が起きても平気というより、

起きることで更に自分が強くなれる

と感じることが出来るので、挑戦

や直面に積極的に向かうことが

出来ています。

=============

 

ところで毒親という言葉を日本に

紹介したアメリカの医療関係

コンサルタント・グループセラピスト

のスーザン・フォワード氏は、

 

著書

【毒になる親(一生苦しむ子供)】

(講談社+α文庫)の中で、毒親を

このように説明しています。

 

◆「神様」のような親

◆義務を果たさない親

 

◆コントロールばかりする親

◆アルコール中毒の親

 

◆残酷な言葉で傷つける親

◆暴力を振るう親

◆性的な行為をする親

 

さらに著書の中で、

【毒になる親を許す必要はない】

とあります。

 

その理由として、このように

書いているんですね。

 

【許さないといけないからという

理由で無理やり許したことにして

しまっても、それは自分をだまして

いるだけ。

 

そのもっとも危険な点は、閉じ込め

られた感情がそのままになってしまう

ということ。

 

そして自責の念や自己嫌悪に陥り、

または抑え込まれた怒りが原因で

心身にさまざまな障害を引き起こ

しているのである】

 

これは私も同感で、

抑圧した感情があるのに、無理に

許しても、心が反発して、さらに

苦しくなったり、心身の不調や、

別の問題を引き起こすことが

あるからです。

 

そして、今回、私も許すとは全く

別の方法で、メンタルブロックを

外していきました。

 

最近、ヤングケアラーといって、

18歳未満の未成年で、病気や

障がいの親や祖父母、兄弟がいて、

 

家族の世話全般(家事、介護、感情面、

家計面のサポート)をして勉強や遊ぶ

こともなかなかできない人が増えて

社会問題になっているようです。

 

そういった人たちも、子供の時から、

親や家族のために手伝いするのは

当然で、

 

自分には自由が無い、自分は家族の

犠牲になっている、奴隷のように

働かされている、報われない、と

無自覚に、Aさんのように生きずらさ

を感じているかもしれません。

 

そんな生きづらさを感じている人

たちが、Aさんのように、

メンタルブロックが外れて、

 

心の自由を取り戻し、人生やお仕事

の可能性が、さらに広がって幸せに

なって欲しいと願っています。

 

ところで、あなたは、自分の親が

毒親だと思うことはありますか?

 

参考記事

◆あんな毒親になりたくないメンタルブロック

 

セルフイメージコンサルタント

岡崎哲也

 

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